歯科医師とケアマネジャーとの交流会


歯科医師とケアマネジャーとの交流会

2018/1/25 更新しました!

日 時: 平成29年10月17日(火) 19:00~20:30
場 所: 鶴岡市総合保健福祉センター にこ・ふる3階大会議室
参加者: 歯科医師21名、ケアマネジャー37名、その他5名 合計63名
進 行: 鶴岡地区医師会 地域医療連携室ほたる 遠藤 貴恵
内 容: 1.開会 鶴岡地区歯科医師会 副会長 迎田 健 先生
2.挨拶 鶴岡地区歯科医師会 会長 毛呂 光一 先生
     鶴岡市介護保険事業者連絡協議会
      居宅支援事業者部会 部会長 浜岡 めぐみ 氏
3.研修会 「訪問歯科診療の事例報告」
     鶴岡地区歯科医師会 渉外担当理事 清野 肇 先生
4.グループ毎の意見交換
5.まとめ
6.講評
7.閉会 鶴岡地区歯科医師会 副会長 迎田 健 先生

◆グループ毎のディスカッション内容

【訪問歯科診療について】

  • 元気だった頃にかかりつけだった歯科に往診は頼めるのか?
     → かかりつけ医が訪問診療をしていない場合は別歯科に紹介となる
     その場合の医師間の情報共有は?
     → 必要であれば連絡を取り合う。
  • 歯科診療のケア部分は介護保険で出来る(歯科衛生士によるケア)。訪問の距離や治療内容によっては、訪問治療できない場合もあるので事前に電話などで確認が必要。
  • 内科に通院できている人は基本的に適応外となる。
     → 歯科にも通院可能なのではないかとの理由から。
       歯科も通院しての治療の方がしやすい。身体的に移動が可能か不安がある時には事前に
       電話確認して通院してもらった方が良い。
  • 独居の方への訪問はお金の問題が発生しやすいので第3者に立ち会ってほしい。ケアマネの同行訪問はOK。
  • ケアマネは担当の方の口を見ることがあるのか?
     → 見るようにはしているが、中々確認しにくいのも現状。たとえば、歯がぐらつくなど、
       症状の訴えがあれば確認しやすい。歯科診療を薦めても内科ならばすぐに通院してもら
       えるが、後回しにしてしまう傾向があり、すぐに診療に結びつかないところもある。
       まだ、利用者には訪問歯科診療が浸透していない。
  • 【「訪問歯科診療申込書」の活用】

  • どこの歯科にお願いしたいか分からない時なども、最寄りの歯科医を紹介してもらえる。
  • どのような用紙でも良いので、現在の状態を詳しく記載してもらえれば良い。例えば歯が取れたと言われても、歯が取れたのか、かぶせものが取れたのかなど、状況がわかるように写真を貼りつけしてもらえれば、なお良い。
  • 【治療について】

  • 横になるのが大変な方の治療
     → 座位のままで対応できる(ただし、治療範囲は狭くなる)
     → 車椅子のまま診察は可。事前に連絡をもらえればスロープの準備もできる。
◆交流会に参加しての感想や気づき、取り組んでみようと思ったことなど
(参加者アンケートより)

≪歯科医師≫

  • 事例を多く話し合えた。ケアマネさんの日々の悩みが分かり、意識の高さを知った。
    また、ケアマネならではの問題点を把握できた。
  • 互いの知っている部分、知っているだろうと思い込んでいた部分のすり合わせができた。
  • 日々の訪問歯科への悩みが分かった。車椅子での診療は無理と思われていた。

≪ケアマネジャー≫

  • 訪問歯科診療は内科等に通院している方は受けられないが、困難な時には相談できると聞き、認知症の方々の受診が可能になるかもしれないと思った。
  • 疑問点を直接歯科医の先生に伺う事ができて良かった。
  • 医療で行うのか、介護で行うのか先生達も迷っているという事で、まだまだ医療での治療が多いという事などを知ることができた。
  • 口腔ケアに関しては、利用者様やご家族があまり関心ないと対策をあきらめていたが、身体的、生活の質の向上のためにも、必要なことと改めて解った。
  • 在宅介護(生活)されている利用者、家族に対しての口腔内清潔の重要性やケア方法を相談出来たらありがたい。

≪スタッフより≫

  • これまで歯科医に距離を感じていたのが、気さくに話をしてもらい、距離が縮まったとの声も多かった。
  • 共通の用語などがあると、もっと連携も図りやすくなるのではないかとの声があった。
  • 内科と同じく、かかりつけの歯科を持つことの重要性も感じてもらえた。
  • 関連業者の展示ブースでは、利用者さんへ紹介できる新製品などの情報を得る事ができ、商品についてケアマネさん達が質問していた。
  • アンケート評価としては、満足した、継続した開催を希望する、との声が100%と高く、大変有意義な会であったと感じた一方で、参加する事業所が固定化されているなどの課題もあり、今後はもっと周知の範囲を広げて、小規模多機能・グループホーム・有料ホームなどへの声掛けも必要かもしれない。